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カラフルCU【気象系BL小説】

第6章 シュガー・ビート


「嘘だろ…そんな隙があったなんて…」
「ふふふ…俺は見逃さなかったよ、智くん」

そう言って御大の顔を見ると、顎を掻きながらしきりに感心している。

「すげえ…あんたすげえよ…翔ちゃん…」
「いやいや…それ程でも…」

なんて言いながら、御大に褒められたからニヤニヤが止まらない。

「…勇者だ」
「あざます。あざます」

これはもう最上級の褒め言葉だ。

「…で?よかった…?」
「いやもう…スリルが…たまんなかったですよ…?」
「くぁぁぁぁぁ…!」

身悶えするように椅子の上で身体を捩った。

「おかずは?」
「安定のエッ○スビデオさんです。時間があまりなかったんで」
「それは手軽でよろしい」
「あざます」
「何分…?」
「7分のビデオ、6分58秒でフィニッシュです」
「くああああ…すげえ…まじか!すげえぞ!」
「御大、声がでかいです」
「すまぬ」

無門のように、きりっと顔を持ち上げると、遠い目をした。

「いやあ…最近俺は思うようにできてなくてなあ…ほら、ドキュメンタリーの人も張り付いてるからさ」
「でもそれ言うなら、メンバー全員だから、俺だって…」
「そうだよ、そうなんだよ。だから翔ちゃん凄えんだよ…」

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