第5章 ブーゲンビリア-Fseries-
「お、おまえらに頼みがあるんだっ!保証人!婚姻届の保証人!書いて!!」
智くんがすごい勢いで、紙を掴んで前に突き出した。
「ちょっと…これ、二人しか書けないじゃん…」
潤が婚姻届を智くんから取り上げて、まじまじと見ている。
「えっ…俺、書きたい!」
「なによ!俺だって書きたいからねっ!?」
「俺、絶対書くから」
3人でペンを取り合う形になってしまった。
「俺が書くんだからな!3人の中じゃ一番年上なんだから敬えっ!ニノはいいだろ?ツンツンしてんだから!」
「嬉しいからこそのツンツンなのっ!こんなの俺が書かないでどうするんだよっ!一番の嵐ファンだぞ!?」
ニノと雅紀が、子犬のじゃれ合いを始めた。
こりゃ、長くなりそうだなと、智くんと俺は目を合わせて脱力した。
「…これ書かせてくれなかったら、二度とコンサートの演出しない」
キング潤が部屋中凍りつくようなことを言って、保証人欄の一人は自動的に決まった。
そのあと、じゃんけん大会が始まったが、なぜか雅紀とニノはあいこが続いて、終りが見えない。
「やるじゃない…相葉さんのくせに…」
「くせにって言うな!ちび!」
雅紀ぃ…語彙…