第5章 ブーゲンビリア-Fseries-
不思議なことに。
あれから三ヶ月が何回か過ぎたが…
あの日から、翔ちゃんからあの匂いがすることはなくなり。
初めてのえっちのとき、出し切っちゃったのかなあ?←
どんな場所でも、俺の意思関係なくオレがおっきすることはなくなって、それは非常に助かった。
でもね。
あの匂いがしなくっても、俺は翔ちゃんに夢中で。
なんだったら、いつでもしゃぶりつきたいくらい…
エロい目でみてしまう。
…四十路近い男が、外でこんな顔してたらだめだろ
いやその前に俺、アイドルだった。
こんなだらしない顔、到底人様に晒せるわけもなく。
以前にも増して、グループでの仕事の時は表情を作るのに苦労した。
「あー…早く休みになんないかなあ…」
「ん?どっか行きたいの?」
思ってるだけのつもりが口から出ていたらしい。
スタジオで収録スタンバイ中、隣に立ってるニノに聞かれてしまった。
「い、いあ…その…家でゆっくりしたいなあって…思って…」
ちょっとえっちなこと考えてたから、誤魔化すことにした。
一緒の休みの日、ずーっと家でイチャイチャしたいなあって思ってたから…
「いい年した大人が、鼻ほじらないの」
「あう」
また知らないうちに鼻触ってた。
これもアイドルらしからぬ癖だのに、直らん。
俺って、ちょっとだらしない男じゃないかと、最近思い始めた。←今更…?