• テキストサイズ

カラフルCU【気象系BL小説】

第5章 ブーゲンビリア-Fseries-


『え…?えっ…』

スマホの向こうの翔ちゃんは、それきり黙ってしまった。

「あっ…ああああああ!ご、ごめごめ、ごめんっ…つい、本音が出てっ…って、いや、あのそのおれっ…俺はっ…」

汗が大量に吹き出してきて。
背中を汗が伝っていく。
もう信じられない程、心臓バクバク言ってるし。
革張りソファの座面と俺の腿が蒸れて、ケツが大変な湿度になっている。

「そのだからっ…嫌いになんて、なってないって言いたいのっ…」

いや、だから、なんかもっと他にマシなこと言えないわけ?俺。
こんなんだから、付き合った人はすぐに居なくなっちゃうし、私と居ても楽しくないのねとか、言われちゃうんだ。

「だからっ…そのっ…翔ちゃんのことが、好きでっ…だからっ…そのっ…」

ちんこだっておっきしちゃうんです!
って、オイ!違うだろ!違うってば!

「いつもっ…そのっ…翔ちゃんのこと考えててっ…だからっ…」

オイ俺っ!それじゃ愛の告白じゃないか!

「ち、違うんだ!その…普段の翔ちゃんだって、俺、すんごい素敵だって思ってて…いつも、凄いなって尊敬しててっ…」

だから、匂いだけじゃないんだ。
俺は翔ちゃんのことが、欲しいんだ。

『俺も…好き…智くんが…好き、だよ…?』



…え…?


/ 327ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp