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カラフルCU【気象系BL小説】

第5章 ブーゲンビリア-Fseries-


散々っていうのは、こういう事を言うんだ。

収録中も、翔ちゃんの近くにいるだけで、オレが元気になりそうになって、必死に堪えた。
だって今日の衣装目立つんだもん…もっこりしてたら…ううう…

休憩のたんびにトイレ行ってさ。
みんなには下痢してると思われてさ。
まあ、それはそれで都合が良かったんだけどさ。
なんかもうさあ…

散々…

「はぁぁぁぁぁぁ~…」
「でっけーため息だな」
「あ、ごめん…」
「なんか悩みでもあんの?大野さん」

全部終わって、楽屋で送迎車が来るのを待ってる間、定位置に居たんだけど、松潤にため息を聞かれてしまった。

「下痢するほどなに悩んでんだよ?」
「え?別に…悩んでなんか…」

って、悩みなのかな。これって…
三ヶ月にいっぺん、翔ちゃんの近くに行くとちんこおっきするってさぁ…

オメガの人って、三ヶ月に一回、その…なんつーの?
発情期みたいなのがくる。
ベータの女の人の生理みたいなんもんだって。
その間、本当だったらセックスがしたくてたまらなくなるし、なんかフェロモンっていうの?
そういうのが出ちゃうからアルファの人に襲われまくってしまうから、一週間ほどは仕事もできなくなるらしい。

中学の時の保健体育で習った知識は、そんな程度で。
薬で抑えられてるから、今は大丈夫なんですってキリっとした面持ちで言った体育教師を、俺は恨んでいる。

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