第4章 シュプリーム
「…なに?」
「え…いや…別に…なんか…どうやって癒やされたの…?」
怪訝な顔から、ちょっとエロい顔になった。
「なんかやらしい想像してない?翔ちゃんったら、スケベ…」
「はあっ!?お、俺は別にっ…」
「ねー!おーちゃん、聞いてよぉ!」
「おっ…オイこらっ…雅紀!」
ニノと松潤と話してたおーちゃんが顔をこちらに向けた。
「なあに?」
「あのねえ…翔ちゃんがねえ…」
「オイってば!雅紀!」
翔ちゃんが俺のこと羽交い締めにしてきて。
「ちょ…お前、まじで考えて物を言えよ!?雅紀!」
「だーからー翔ちゃんがスケベなのがいけないんでしょお!?」
ふたりでジタバタしてたら、3人はこっちを見て笑い出した。
「なになに…?翔ちゃんは、もともとスケベですけど、なにがスケベだったんですか?」
「翔くんがスケベなのは昔からだよなあ?」
「ねえ?翔ちゃんのスケベ度は嵐で一番だよねえ…?」
スタッフさんもこっちを注目してて。
翔ちゃんの顔は一瞬で真っ赤になった。
「おっ…おまえらぁぁぁぁっ…!」
「わー翔ちゃんが怒ったぁ…」
ありがとう…
みんな、ありがとう…
「相葉ちゃん!相葉ちゃん!」
「なあに?おーちゃん」
「今度は、なににする?」
「ん?」
「差し入れ!またなんか懐かしいの見つけて、差し入れようよ!」
「あーそうだね!今度もまた…」
懐かしくて、変わらないもの…
変わっていく時代の中で、変わらないもの。
それは俺達の胸の中で、生きてる。
今でも、生きて…そして、輝いているんだ。
そんなものを大事にしながら、守りながら。
俺達は前を向いて進んでいく。
この先も。
「また、おーちゃんち遊びに行ってもいい?」
「んふ…いーよお?」
それが生きていくって
ことじゃないのかな
「今度、バカ殿のDVDBOX買ったから、一緒に見よ?」
「わあ!めっちゃ嬉しい!」
「…泣いてもいいからね…?」
「…泣いたら、また抱っこして寝てもいい…?」
「…しょうがないなあ…」
生きて、いこう
【END】