第4章 シュプリーム
おーちゃんは刻むのが得意だから、なめろうの係。
俺はレシピを見ながら、香草パン粉焼きの係。
パセリとローズマリーをみじん切りにして。
それからチューブのにんにくをぐにゅっと。
それをパン粉にぶちこんで、オリーブオイルを入れてまぜまぜ。
オーブンのお皿に、ホイルを敷いて。
その上にオリーブオイルを塗って。
捌いたイワシのしっぽを切り落として身を並べる。
塩コショウして、その上にまぜまぜしたパン粉を乗せる。
パン粉がこんがりとするまで焼き上げたら出来上がりっ
仕上げにレモンのくし切りを添えると、なおぐっど!
「できたああ!」
って後ろを振り返ったら、なめろうはとっくに出来上がってて。
お皿に入れて、ラップを掛けてある。
「あれ…?おーちゃん…?」
おーちゃんはリビングのソファで爆睡してた。
「お…おまたせしちゃったかな…」
ちょっと作るのに夢中になりすぎたみたいだ…
爆睡してるおーちゃんのとこまで行って、ほっぺたをツンツンしてみたら、起きた。
「んにゃあ…できた?」
「うん…できたできた」
「あ、ほんとだ…いい匂い…」
「お皿に盛り付けてあるから、持ってくるね!」
「ん!じゃあ、お酒も用意しよう!」
おーちゃんは伸びをしてから立ち上がった。
「ほんと、いい匂いっ!」