第4章 シュプリーム
近所にスーパーがあるっていうから、買い出しに行くことになった。
「あっ…俺、服…」
「そうだった…まだ洗濯終わってないしね」
おーちゃんはリビングの方を見ると、ちょっと考え込んで…
「じゃあ俺、買い出し行ってくるから。相葉ちゃんお留守番してて?」
「えっ…だめだよそんなの。一緒に行こうよ!」
「でも、ふたりで行ったらバレるよ?」
「バレないよお…」
「でも相葉ちゃん、そのままどっからどうみても相葉ちゃんだからなあ…」
「なっ…どういう意味だよっ…」
おーちゃんは、ちらっと俺のこと見ると大げさに目を逸らした。
「だって…ニノが言ってたんだもん…街なかで会ったけど、変装が変装になってなかったって…」
「ぶふぉっ…な、なんてことを…!」
そういや、前に散々ニノにいじられたんだった…
変装になってないって…
「ほら、服も洗濯中だしさ。じゃあ、相葉ちゃんイワシを三枚におろしておいてよ」
「えっ…そりゃいいけども…まだ晩飯作るの早くない?」
って、でも…時計を見たらもう16時過ぎてて…
「あれ…いつの間にこんな時間になったんだ…?」
「ね?だから今から作っても大丈夫だし…なんなら、ご飯じゃなくても飲みのおつまみでもいいしさ」