第4章 シュプリーム
「もったいない…俺の胸は、この先有料だからな?」
「へえ…いくらなの?」
「んー…いっせんまんえん」
「ぶはっ…」
どうやら、おーちゃんの胸で泣く権利は、一千万円で買えるようだ。
「じゃあ…今度、用意してくる」
「まじで?いくらでもいいよ?」
「ニノみたいなこと言うなよぉ…」
そう言ったら、おーちゃんは爆笑して…
結構笑い上戸なんだよなあ…おーちゃんって。
翔ちゃんのが酷いけど。
「俺…今、守銭奴だった…?」
「うん…ニノっぽかったよ?一緒に居すぎじゃない?」
「ぶはっ…」
おーちゃんの笑ってるのが、直に俺の体に振動が伝わってくる。
なんだか、それを感じていたら…
悲しいのが引っ込んでいって。
逆になんだか、しあわせな気分っていうのかなあ…
なんだかほのぼのして…和んだ。
「…ありがとう…おーちゃん…」
「ん…?むふふ…」
またさすさすとケツを撫でられた。
「あ。俺のケツ、今度から有料だから」
「えー…いくらなの?」
「いっせんまんえん」
「たかっ…!」
「同じ金額だろ!」
またおーちゃんがゲラゲラ笑いだして止まんない。
「そうだった!俺が言ったのと同じ金額だっ…」