第4章 シュプリーム
「解消…」
「あ…解消って言い方、悪いか…なんていうの?消化?」
おーちゃんは俺の肩の上で首を捻ってる。
「喜怒哀楽ってあるけどさあ…なぜか、悲しいって感情だけはさ…声に出して言わないと、消化?することができないんだよね…不思議なんだけど…」
「…おーちゃんも、今までそうしてきたの…?」
「んー…まあね」
背中をさすさすしてた手が、俺のケツを擦り始めた。
「…オイ…いい話してる風なのに…」
「むふふふ…いいケツしてるなあ…」
「おーちゃんだっていいケツしてんじゃん!」
そう言って俺はおーちゃんの体に腕を回して、ぎゅうって抱きしめてみた。
「ふふ…だからさあ…相葉ちゃん…泣きたくても泣けないほど、今まで張り詰めていたんだろうけどさあ…」
ケツをぺちんと叩かれた。
「いっぱい、泣きなよ。ひとりになったら…」
「うん…わかった…」
おーちゃんも…そんな辛い思い、した夜があるんだろうか…
「なんなら、今泣いてもいいけど?」
「ぶ…やだよ…おーちゃんのシャツ、ビショビショにする自信あるもん…」
「おお…別にこれ、部屋着だからいいよ?」
くくく…と笑われた。
「やーだ…一人になった時に、とっとく」