第4章 シュプリーム
くるりと、俺の腕の中でおーちゃんは振り返った。
めちゃ至近距離で、にっこりと笑う。
「俺はさ…なんだろ。嵐のメンバーのこと大事っていうのは、当たり前なの。それは生きてることとかわりないの」
「んえ?」
「んとーだからあ…大事だなあって思うことは、生きてるのと同じくらい自然なことなの」
「ん…うう…?」
「生きてるってさあ…」
ちょんっと俺の鼻を指先で弾いた。
「息をすることとか…」
またちょんっと今度は胸を突いた。
「はひゃっ…」
「心臓を動かすこととか…それって、”しよう”と思ってできることじゃないじゃん?」
「うん…」
「自然にやってることじゃん?だからね、自然に俺たちって生きてるの」
「う、うん…」
「だからね、それと同じように。メンバーのことも大事なの」
にやっと笑うと、また胸をつついた。
「はひゃあっ…」
今度はちくびを正確に。
「ひっひっひっひ…」
「おーちゃんっ…!」
もう…せっかくなんだかいいこと言ってるふうだったのに。
「…だからさあ…俺達にとって、こんなことは自然なことで…」
こてっと俺の胸に頭をくっつけた。
「相葉ちゃんだって、あん時俺のこと…必死で盛り上げようとしてくれたじゃん…それと同じだよ」