第4章 私の(カルエゴ)
ミユキside
目が覚めると、カルエゴ先生は居なかった。
少し残念に思ったが、良い夢を見られたから良しとしよう。
……頬にキスをしてもらう夢。
感触が残ってる気がする。
朝から私は、上機嫌だった。
しかし、学校に行くと、始終カルエゴ先生には睨まれて、近寄らせて貰えなかった。
何故だろう?
学校から帰ってきて、寝巻きに着替えて、ベッドに潜り込むと、嗅ぎ馴れない匂い。
「…カルエゴ先生の匂い…」
きっと、直ぐ消えちゃうけど、
その日はカルエゴ先生の匂いに包まれて寝たのでした。
「また、カルエゴ先生の夢が見たいな。」
知らぬは本人ばかりなり。