第23章 本誌ネタバレ319話
一部抜粋、ねつ造
「兄上は言っていた、
理事長の孫達には近付くな、
やつらは危険で、忌むべき存在である。
…シチロウ、
イルマとミユキは、人間なのか?」
沈黙の中に緊張が走る。
シチロウの表情だけで全てを悟る。
それで、全ての事に合点がいった。
全ての事象、拭えない違和感、
イルマにも、
ミユキに対しても抱く言い知れない危機感と
本能を燻られる背徳感。
悪周期の時の欲よりもはるかに抑えがたい渇望感。
「『"食べたい"』」
悪魔の本能。
獲物、ご馳走、極上の食材。
その人間が、この魔界に。
それも、身近に、生徒として。
2人とも受け持ちの生徒で、
そのうちの1人が、
大切な、
最愛の、
「ーーーー…
そうかー」
「カルー」
「バラム教諭、…私は何も聞いていない。」
「そう、ですね。」
これから、俺がどうすべきなのかはまだ、答えはでない。
お前を思う気持ちが揺らいだのは確かだが、
それだけで気持ちの形が変わってしまうほど、
俺の愛情が容易いとは思ってくれるなよ。
お前を守れるほどに、俺は強く在るつもりだから、
覚悟しろ。