第4章 私の(カルエゴ)
家庭訪問の後。
オペラさんがカルエゴ先生を引き留めた。
入間を巻き込んで、使い魔形態にして、暫く構い倒していた。
ぐったりしてる先生。
オペラさんは満足したようだ。
「次は、私がお世話させてもらっていい?」
「うん。いいよ。」
「程ほどになさいませ。」
オペラさん、貴方がそれを言うんですか?
ちょっと、呆れた。
ぐったりと放心状態のカルエゴ先生を部屋に連れてきた。
本当は、カルエゴ先生に用意された部屋があるのだが、一人にすると、オペラさんがまたやって来て、第2ラウンド。になりかねない。
防後策で自室に連れてきた。
召喚効果が切れたら、帰っていただこう。
それまで、先生を守るぞ。
終末日前の最後の宿題を片付ける為に机に向かう。
ここは、こうで、そこは、ああで、独り言を呟いていたら、やっと自我を取り戻した使い魔先生がパタパタと近付いてきて、手元を除きこんだ。
「そこの問い3は引っかけだぞ。」
「えっ、あ、ほんとだ。すみません。ありがとうございます。」
解けなくて、途中で止まっていた問題だった。
ヒントをもらって、スラスラ解けた。
そこさえ片付けば、後は簡単。
「終わり。っと。」
「早いな。」
「そうですか?」
「……色々と似てる姉弟だが、頭の出来は違うな?」
「得意分野が違うだけですよ。」
「物は言いようだな。」
「ははは、」
先生と色々話していたが、睡魔が等々やってきてしまった。
「眠たいのだろ?先に寝ろ。」
「駄目です。先生の召喚が解けるまでは。」
「……何故だ?」
「だって、またオペラさんがやって来るじゃないですか。また、いじり倒されますよ。」
「それは、ごめん被りたいが、しかし、入間が召喚解除せねばあと数時間は解けないだろう。」
「なら、それまで、起きてます。頑張ります。」
カルエゴは思った。無理だろうと。
カルエゴside
案の定、大分瞼が閉じていて、ゆらゆらと上半身が船を漕いでいる。
もう、ほぼ寝ているだろうと思ったが、一様再度、声をかける。
「おい、寝るなら横になれ。」
一瞬、目を開けたかと思うと、
「はぁ~い♥️」
舌足らずの返事をしてして、私の方に手を伸ばしてきて、あろうことか、その腕に抱き抱えられてしまった。