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魔入間短編

第15章 薔薇の花言葉




カルエゴ先生から花を貰った。


「やる。」
「?ありがとうございます?」


赤い薔薇を1本。

バラム先生に意味を聞けば、

「えっ?誰に、何を貰ったって?」
「カルエゴ先生に、薔薇を1輪頂きました。」
「わあ、カルエゴくん、大胆。」
「何かあるんですか?」
「えっ?………………僕からは何も言えないよ。」

バラム先生は、何か知ってそうだったけど、何も教えてくれなかった。

薔薇の花言葉は何だったけ?

赤い薔薇は情熱ってのは覚えてるけど、まさかね。
白色だし。

水切りして、花瓶に活けた。


暫くして、また、薔薇をもらった。

今度は、3本。

また、素っ気なく渡されて、無言で去っていく。

そんなことが三日おきに起こる。

4本、6本、9本、11本、24本、99本。

もう、ここまで来れば、カルエゴ先生が無言で花言葉に何かを込めていることはわかった。
ただ、花言葉を知る機会がなくて、その、真意に気がつけてあげれてないのだ。

「…………増えましたね。」
「オペラさん、」

もらった薔薇は、全て、部屋の中に飾ってある。
不思議なことに、1ヶ月近く飾っているが、枯れること無く、咲き続けている。

「……そのうち、部屋を埋め尽くすのも時間の問題ですかね。」
「オペラさん、薔薇の花言葉について、何か知ってるんですか?」
「………知らないわけではないですが、私がお教えするのはカルエゴくんのやろうとしていることに水を差してしまいますからね。内緒です。」
「そんな~」
「……1つだけ、ヒントを差し上げます。」
「えっ?何ですか?」
「カルエゴくんがしていることは、大変ロマンチックですよ。」
「????」

ふふふ、と笑ってオペラさんはそれ以上何も教えてくれなかった。

謎は益々深まる。

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