第9章 スキ魔⑪の後日談
お昼を過ぎ、
午後の授業もあらかた終わった頃、
選択科目でまだ授業が残っている入間達と別れて、
売店で手土産を買って、
バラム先生の研究室を訪ねようと歩いていたら、
「……お前!」
「ひぃヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!」
物凄い形相のカルエゴ先生に道を阻まれ、
「来い!!」
強制連行されて、バラム先生の研究室に連れ込まれました。
カルエゴ先生の形相にはバラム先生も驚き顔。
「どうしたの、カルエゴくん。」
「どうもこうもあるかぁ!!!」
効果音的に、(゚Д゚)ノ⌒・ぽいって音がしそうな感じで、椅子にほんなげられたけど、痛い思いもしないで、椅子に着地した。
「こいつの保護者から夜中にス魔ホに大量の写メが送られてきて、安眠妨害をされた!!」
「どれどれ、」
同じように椅子に、どかっと音をたてて座ると、バラム先生に問題のス魔ホを渡した。
「ほうほう。これはこれは。」
「どれです?」
バラム先生に見せてもらった写メは、朝にも見た内容で、
「ほ、本当に申し訳ありません。
昨日、オペラさんと仲直りしました。
構いたがりを押さえてた結果、よそよそしくなっていただけだと言われて。散々構われた末に、おじいちゃんも加わってファッションショー&撮影会が始まってしまい。最後の方は私もぐったりしてしまって。」
まさか、そんなことをしていたとは、全く考えてなかった。
先生には
申し訳なかったと謝罪した。
「うん!?カルエゴくん!」
写メをスクロールしていたバラムは何かを発見して、慌ててカルエゴにス魔ホの画面を見せた。
「なんだ、シチロウ。」
「みて、」
「……なっ!?」
そこには半分寝ぼけたような眼差しのミユキが、肌を露出して、上半身の大事なところが見えるか見えないか際どい角度で写る画像だった。
それが何枚かあり、
最後の写メには、
上半身裸に胸にリボンを巻かれ、
《私を食べて》とメッセージが張られていて、それを確認したカルエゴは、
「はっ、」
「カルエゴくん!?」
「カルエゴ先生!!??」
椅子ごとひっくり返って、倒れた。