第4章 ふわふわの綿菓子のよう
「俺はお前を可愛がっているつもりだが……」
小芭内さんが眉尻を下げて困ったように言う。
困らせたいわけでも小芭内さんに文句があるわけでもないのに。
「足りないと言うのなら、今晩甘やかしてやるが?」
「ひぇ……。ごめんなさい違うんです小芭内さん…。貴方に不満があるわけでも、可愛がってもらってないなんて思ってもいません…」
とりあえずふろふき大根を口に運ぶ。
食べないと冷めちゃうし。
「素直な主観と言いますかなんと言いますか……とにかく、小芭内さんに文句がある訳では無いので気になさらないでください!」
この話は終わりだと言うようにぶった切って、ご飯をかき込んだ。