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人類最強の短編【進撃の巨人/リヴァイ】

第1章 泣く




「とにかく今日はうちで預かってやるからお前も早くホームに帰れ」

寝ている奴も多いだろうが異変に気付いて起きて待っている奴等もいるはずだ。

『ありがとう。リヴァイ。あのね…』

喧嘩したことを言われるのかと思ったがアンナが続けた言葉は、が泣こうがわめこうが俺が説教するには十分すぎるものだった。

『届けに書いてあった番号にかけても出ないからお家に伺ったんだけど、保護者の方はいないみたいで若い人がたくさんいたみたいなの、男の人もいたみたい。
お酒の匂いとタバコの匂いがして…その…玄関に出てきた女性の服装もとても健全なものでは無くて…だから…』

がいなくなったことも把握して無かったようだと話すアンナに今すぐその家に行って全員殴り殺したくなるがそんな事よりも今はだ。

「分かった。俺が確認しておく。あぁ、また明日連絡する。」

電話を切ってに向き直る。

「アンナはお前を心配して家まで迎えに行ったと言っていた。お前その家で何してやがった」

はこの世の終わりのような顔をして俺の顔を見るが中々言葉に出来ないようだ。

「あ、の…その…」
「この期に及んで嘘なんてつくなよ。はっきり言ってやるが、俺とアンナはお前があそこで強姦されたんじゃないかと思ってる。薬物の可能性だって心配している。話す気が無いなら今すぐ夜間救急に連れていくぞ。早くしろ」

今時性犯罪も薬物もそこらじゅうにある、決して大袈裟な話ではない。


ボロボロと泣き出しながらそれでも必死に話し出したの話を必死に聞き取る。

「だい、じょぉぶっごめ、なさぃっ」
「大丈夫じゃわからねぇ、ちゃんと言え」

タオルで涙を拭ってやりながらそれでも話を聞かないわけにいかない。
万が一本当にヤられているなら即病院だ。

「お姉ちゃんの友達って人がたくさん来て、友達もお酒とかタバコやりはじめて、一緒に騒いでて、怖くて……」
「あぁ、それで?どうしたんだ。」
「気付いたらなんか…その、キスとか…脱ぎはじめる人とかいて…友達も部屋からいなくなってるし、お酒渡されるし、すごい怖くて…逃げてきたの」
「何かされたか。」
「洋服引っ張られたけど…大丈夫。お酒も怖くて飲まなかった。」

本当に大袈裟でなく強姦も薬物もありえた状況に苛立ちが隠せない。
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