第3章 37歳の初恋【鋼鐵塚蛍】
『ちがっ…!あぁッっ!!…ぅ、ふ…ッ、いぁ…ッ』
卑猥な言葉を浴びせるたびきゅうっと締まる膣内。
じゅぶじゅぷと大きな音が其処から鳴り、耳まで犯していく。
「ーーッ、ほらっ、ちゃんと見ろ…ッ、自分がどんな顔してるか…!誰がお前をこんな風にしてるか、…っ!」
快感の波にのまれながらも紗英は目を開け、鏡を見ようとする。その従順さに、腰が震えた。
『ぁ、あ…ッ、ほ…、ほたる…っさ…ぁ…!!』
ーーー!!!
親父にでも俺の名を聞いたか…、気に食わない名だと思っていたが…。
紗英の声で呼ばれれば嫌とも思わない。…むしろ心地良い。
「…、もう一回…っ、呼べ」
『ほた、る…さ…ッ、蛍さんッ!…っ、あ…ああっ!も、…ッダメええッ!!…ッ』
「ーーーっ、いくぜ…っ、しっかり受け取れよ…ッッ!!」
『ぅ…っ、ひ……ッッ、っああああ!!』
背筋を快感が突き抜ける。紗英の最奥を突き上げた瞬間、熱い精を其処に放った。
何度か押しあがってくる射精感に僅かに身を震わせながら、紗英を抱き寄せた。
力尽きたらように身体を預け、浅く呼吸を繰り返し蕩けきった顔をしている。
ふと姿見に目をやれば、未だ繋がり合う其処からは収まりきらず零れ出る白濁。膣内から昂りを引き抜けば、紗英は小さく身を捩り声を漏らす。
昂りが抜け俺の形を残した蜜口からはトロリと白濁と愛液が混ざり合ったものが流れ出てきた。
「…零れちまったな」
『ん…ぅ、ごめ…なさ…い』
紗英が小さな声で申し訳なさそうに謝ってくる。
「…いいさ。…これから、何度も…何度でも、此処に出してやる」
蜜口をそっとなぞると紗英は身体を震わせて甘い声を漏らす。其処からはまた、こぷっと小さく音を立てトロトロと白濁が溢れた。
『…蛍さん…?』
赤い顔をしたまま、こちらを見上げてくる。
「…なんだ?」
『…、こ…っ、今度は…零さない、から…』
恥ずかしそうにそう告げられれば、年甲斐もなく己の欲望がまた中心に集まってくるのがわかった。
「…良い心がけだ」
口角が緩む。自分よりも随分年下の女に絆され溺れて、以前の俺には考えられなかったが。
案外こんな自分が、悪くないと思う。