第3章 37歳の初恋【鋼鐵塚蛍】
正直、男女の睦み合いがどんなものか…大して興味がない。
成人の祝いだと十数年前に色街に連れて行かれたのが女に触れた最後の記憶だった。だいぶ嫌々だったが。
しかし人間てのはよく出来てるもんだと思う。
どうすりゃいいかわからなくても、なんとなく身体は動くし、ちゃんと勃つ。本能ってのは怖えもんだ。
「…此処がお前の『良い所』か?」
座った状態で自分にもたれさせ、左手で乳房を揉み、右手は2本の指でゆっくりと膣内を解すように抽送している。
抜き差しする指を逃すまいとキュウ、キュウに締め付け蠢く膣内。
ふいに触れた場所が良かったのか、紗英の声が一際跳ね、蜜口から更に愛液が溢れる。
『ぁ…っ、うぅッ…ん、っ!』
「…教えてくれ、ここか…?」
もう一度、其処に指を這わせて少し速度を上げ抽送してやれば今度は小刻みに身体が震え始め…ぐしゅ、ぐしゅと蜜口が大きく水音を立てる。
『そこぉッ…っ!!はっ…うぅッ、だめ…っはがね、づか…さぁッ…!!くち…口付けてぇ…っ』
顔をこちらに向かせ、深く舌を絡めとるような口付けをしてやれば、くぐもった矯声を上げながらビクっと大きく震え、膣内の指が食いちぎられそうな程締め付けられた。
唇を離し、紗英の顔を見れば額に汗を浮かべ頬は紅潮し、その瞳は蕩けきっている。先程まで口付けていた名残で口元は唾液で濡れている。
「達したな…痛くないか?」
『…ぁ…はい、…。』
「…紗英……このまま、抱いていいか?」
抱いていいか、なんてわざわざ女に確認する性分でもないくせに。どうかしてるな、俺は。
きっと、喘ぎ声でさえ風鈴の音のように涼やかで、軽やかで…揺り鳴らせば鳴らすほど、綺麗な声で鳴くこいつのせいだ。
『…はい。…鋼鐵塚さんの…ください。』
蕩けた顔でとんでもねえこと言いやがる。
「……もう後には引かねえぞ」
半端に脱がせていた着物を全部脱がせ、俺自身も身に纏っていたものを脱ぎ捨てた。
わざと自身の昂りを紗英の尻に擦り付けるとビクっと震え、少し身を固くした。脚を開かせ、蜜口に触れる。
「これがお前の此処に入るところ…見せてやるよ」