第8章 姉の結婚【煉獄杏寿郎】

愛撫され、漏れる声を手で必死で抑える紗英…ー。


『ぅ…あ、ッ…！』

くちゅくちゅと音を立てるように蜜壺を指でかき回す。誰にも開かれた事のない其処は狭く、俺の指を加え込み離すまいと締め付けてきた。


時折花芯も弄れば快感から逃れるように身体を捩らせる。その度に更にきつく締め付け蠢く蜜壺から愛液が溢れる。



「…良い具合だ。乳首も痛いほどに立てて…」


指先で赤く色付き立ち上がった乳首をきゅっと摘む。


『んんぅ！！…ぁ、…いや…、声…は…っ、無理ぃ…ッ』


濡れた瞳が扇情的で、喉が上下する。

声を漏らすまいと堪える紗英がいじらしくて、可愛いくて…抑えられない程に鳴かせてしまいたい欲が湧き上がる。


それは叶わぬ事と、わかっていながらも…。



指を抜き、紗英の脚を開く。その意味が、紗英にも分かったのかまた小さく震え、僅かに肌が粟立つ。



『…許しません。…杏寿郎さん。…一生、許しませんよ…。』



許さない、と言っているのにその顔は涙に濡れながらも優しく微笑んでくれている。


紗英の両手が俺の頬を暖かく包む。


『……好きよ。杏寿郎さん。』



その『好き』が…弟に対してでも、そうでなくても…どちらでも良い。



この場面で…ずっと、聞きたかった言葉をくれる紗英の優しさが痛いほどに苦しい。



「…はい。一生許さないで下さい。…絶対…。」




脚を持ち上げ、自身の昂りを押し込める。


『！！…っ、い…ッ！』


大きく漏れそうになる声をかき消すように口付けた。

唇の、舌の動きに気を向かせながら、ゆっくりと奥へ沈めていく。


『っ、うう…ん、は…ぁ……ッ…！！』


徐々に蜜壺へ誘い込まれるように沈めれば、やがて一番奥へと届いた。


「っ…、入りましたよ。…痛くないか…？」


『ん…っ、痛い…けど…ッ…大丈夫、です…』


痛みに耐えながらも受け入れてくれる紗英。…本来なら明日…義兄から与えられるはずだった破瓜の痛み。




「…ありがとう。…紗英。」


泣き出してしまいそうになる程の愛おしさが募る。



『きょ…じゅろう…さん…。…貴方も、許さないで。…弟を受け入れる姉を…絶対、許してはいけませんよ。』