第3章 デート
で
店出るなり袋バリッて。
「いっただっきまーす♪」
「いま食べんの?」
「だって。母さんにバレたら怒られるもん」
「そっか」
「んっ。あ、コレちょー美味しいかもっ!」
「ホント?」
「マッタリしてて、濃い~カンジ。食べる?」
「ん?じゃ、一口…」
ハイって。フツ―に口元差し出されて。そのまま一口カプリ。
「ど?おいしーでしょ?」
「うん。ちょっと何か…高い味するね」
「あはははっ。でしょでしょ~?」
「…」
こーゆーの、何か兄妹っぽいカンジ?俺、下にいないからわかんないけど。ちょっと嬉しいような、くすぐったいよーな…
とか思ってたら
「フフ。大ちゃんと間接キスー♪」
「!」
とか言い出すしっ。…こんのマセガキめっ。
「何を言ってんだか…」
「んふふっ。あ、ねえねえ。ファンに売れるかな、このアイスの棒(笑)」
「…ちょっと?」
怒るよ?ホントに。
「あはははっ。じょおだん…アッ!」
最後のアイスが溶けて、スネにベッチャリ。
ほらほら。ね?大人をからかうから、そういうことになんの!
「イヤー!最ッッ悪ッ!めっちゃ冷たい!チョー汚いっ!」
「あ~あ~…。も、急いで帰ろっ」
「ダメッ!アイス買ってもらったのバレちゃう!」
「じゃ~…あ、公園!」
「あっ!」