第5章 後記
ここまで読んでいただきありがとうございます。
相「でもわかるな~。母ちゃんってさ、絶対勝てないよね」
松「あ、そこなのね(笑)」
櫻「勝ち負けの問題じゃない。どこに目ぇつけてんだ!って話よ」
大「ホント。なんでも知ってるよね」
二「や、たぶん彼はそういうこと言ってないと思う」
大「え?」
櫻「だってあのジーンズ洗う?洗っちゃうか、フツー!?あり得ねーだろっ」
相「まあ…わかんないんだって、そういうのが」
櫻「マジ、どこに目ぇつけてんだよ!絶対洗っちゃダメなヤツだろどっからどー見てもッ!!」
大「…」
そっちの話か(笑)。
松「洗って欲しくないならちゃんとしまっておけばよかったじゃん」
櫻「それはまあ…正論だが。いかんせん、整理整頓できない若気の至り世代には超難問…」
二「自業自得じゃん!」
櫻「どっちにしてもどこに隠そうと見つけるんだよ!そしてフツーに洗濯機でガラガラ洗っちまうんだよっ。リアルダメージジーンズにしてしまうんだっ。そういうものだ、母親なんてっ」
相「また喧嘩した?(笑)」
松「ま、気持ちはわかるけどね」
大「ダメだよ、母ちゃんは大事にしないと」
相「お。正論だよ、正論」
櫻「それはそうだけど…。でも!当時の俺の無念は一生消えることは――」
大「ジーンズなんてまた買えばいいじゃん。お金あるでしょ」
櫻「や、だからそういう問題では…」
大「でも母ちゃんはひとりしかいないんだよ?」
櫻「っ」
大「お腹痛めて、俺らのこと産んでくれたんだよ?」
櫻「…」
松「…フッ」
二「リーダーの勝ち!(笑)」
相「諦めて翔ちゃん!今年は母ちゃんと喧嘩しない!ね?」
櫻「…。極力、善処するよう検討いたします」
相「なんか、政治家みたい」
二「いや、むしろ小学生レベルでしょ、言ってることは。いつまで反抗期なのよ」
松「早く大人になって(笑)」
櫻「大人ですよ?でも!親はいつまで経っても親、子供はいつまで経っても子供!その関係は永遠に変わんないじゃんっ?」
二「ダメだこれ。こねくり回し始めたよ」
相「こじらせてるな~」
松「全然大人じゃない(笑)」
大「フフフ」
ま、それもわかる。いつまで経っても甘えちゃうし。
求めちゃうんだろうね。だってお腹の中にいたんだから。
絶対的な、その『ぬくもり』ってやつを。