第66章 愛情表現(跡部景吾)
優しくベッドに降ろされて、それと同時にまた、口付けが降ってくる。口付けに追いつこうと必死になっていれば、胸元に感じる触覚。それはするりと、服の中に侵入してきて私の頂を刺激し出す。
ピンと主張した頂に、がぶりと噛み付かれて。甘い刺激が、全身を駆け巡った。
「ん、やぁ…」
「や、じゃねぇだろ?」
自分から漏れる声に、恥ずかしさを未だに感じて。景吾くんから与えられる刺激にただ身を預けるしか無かった。
「…ぐっしょりだな」
「…景吾くんのせいだもん」
「あぁ、そうだな」
ぬるぬると下着の上から擦られて、自分の中から更に溢れ出すもの。あっという間に上下とも服も下着も脱がされて、生まれたままの状態になっていた。
「や…恥ずかしい…」
「隠すな。綺麗だ」
「…っ」
もう付き合って何年も経つのに。そんなことをストレートに表現してくる彼に、中から更に溢れ出したのが自分でもわかった。
気づけば景吾くんも同様にスーツも下着も脱ぎ去っていて。鍛え上げられた筋肉が、眼前にある。
無性に触りたくなって、彼の腹筋に手を伸ばした。
「っ…おい」
「あ、ごめん。擽ったかった?」
「…煽るのもここまでだ、ぜ…!」
ずぷり、と音を立てて私のナカに彼のモノが侵入してくる。やがてそれは、私の最奥に到達してそのせいで無意識にナカがゆるりと締まった。
「っ…締めんな、」
「だ、ってぇ…!」
「あぁ、気持ちいいのか」
素直に頷けば、彼の口角が上がった気がして。
一気に腰を打ち付けてきた。
「だ、め…っ…そ、んな深ぃ…!」
「は…最高だ」
「け、いご…けいご…!!」
深すぎるモノに、無意識に彼に手を伸ばせば絡められた手はシーツに縫い付けられた。
「頼華…っ」
「けー、ごも、きもち…?」
「あぁ、すげぇ気持ちいい」
私のイイトコを知っている彼は、そこを重点的に攻めてきて。私には逃げる術がない。