第52章 桃源郷(玄奘三蔵)
宿に着いた三蔵は、部屋に入り頼華をベッドに降ろした。
「…やっと降りれた」
頼華といえば最初はバタバタと暴れていたのだが、やがて体力が尽きたのか、はたまた諦めたのか、宿に着く頃には大人しく三蔵に抱えられていた。
「休ませる訳ねぇだろ?」
「ちょ…げ、玄奘さん?」
「あ?なんだ」
「これはナンデスカ」
「あ?今から俺の”食事”の時間だ」
この3日間、とてつもなく長く感じた。外だから嫌、人前だから嫌、とごねる頼華に我慢させられて。そんな俺の気持ちなんて全く理解してないだろう頼華からは、無駄にイイニオイがして。
抱き締めれば抱きしめるほどに、香ってくるそれに必死で我慢して。なんとか押し殺していた俺の理性は我慢の限界だった。
今俺に押し倒されている頼華の顔は、俺と2人きりの時だけに見せるそれで。俺はがぶり、と頼華の唇に噛み付いた。
「まっ…ん、ぁ…」
ぶわ、と今までよりも更に強くなった頼華の匂いに誘われるように唇をひと舐めしてやれば、従順に開くそこに俺の舌を侵入させた。
「ん、ふ…っあ…」
小さい舌を吸い上げて俺の舌で絡めとれば、頼華の口から漏れるくぐもった声に俺の心拍は跳ね上がる。
「は、っ…げ、んじょー…」
「どうした?」
「…すき」
「知ってる。」
漸く堪忍したのか俺の首に腕を回してきた頼華の行動に愛しく感じながらも、俺は彼女の袈裟の下にある膨らみに手を伸ばした。
「んぁ…ひ、ぅ…」
びくんと跳ねた頼華の身体は触れば熱く。俺と一緒じゃねぇか、と感じて。片手で膨らみを弄ってやりながらも、もう片手を秘部へ伸ばしたら、すでにぐっしょりと濡れそぼっていたソコに今日はもう長く持ちそうにない。
「今日はもう限界だ」
「ん…げん、じょー、きて…?」
こいつはどこまで俺をおかしくさせるつもりなのか。無自覚ほど怖いものは無い。
俺の昂ったモノを挿れてしまえば、うねうねと茹だる頼華のソコはかなり締め付けてきた。
「やぁぁぁ!…げんじょ…!!」
「なんだ挿れただけで勝手にイッたのか」
「だ、って、だってぇ…っ」
「俺も今はマジでもたねぇわ」