第27章 時間(ゾロ)
気づけば街中から外れ、路地に着いていた。
「……ゾロ、」「……ライカ、」
同じタイミングでお互いの名前を呼んでしまった。
もう、限界かもしれない。
「っ……ゾロ!!」
「……あぁ、」
人目も考えずにゾロに抱きつけば、彼は強く抱き締め返してくれて。
「…ほんもののゾロ、だぁ……」
「あぁ、ここにいる」
彼の匂い、それだけで私を安心させるには充分だった。
「ライカ、」
「ゾロ?……っん、」
がぶりと噛み付くような口付け。
それに応えたくて、もっとゾロを感じたくて。
だいすきなひとが、待ち続けていたひとが、すぐ目の前に_____
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「や、待って、ゾロ……!」
「…待たねぇ」
ここが路地だとか考える暇もなく、ゾロは私を求めてくる。
「1回イッちまえ、な?」
「や、ん……ぁぞ、ろ……!」
声を出せば人に聞かれ、気づかれる。なんて考える暇を与えてくれない。
卑猥な音だけが私の耳にはいって。
ゾロがそんなことを耳元で言ってくるから、私は_____
「ん、ゃぁああ……!」
「はっ……エロい顔」
ぐちゅりと音を立て私のナカから取り出した指を、ゾロは舐めていて。
ドクン、と心拍が上がると同時に、キュン、と子宮も疼いてしまっていた。
「もっ……ほし、ぞろ……!」
「あぁ、挿れてやる、から……!」
「あぁぁ!……ゾロ……!」
「ばっ……声デケェよ」
「だって……ぇ!」
久しぶりに感じる彼のモノ。2年前より大きくなってる……?なんて感じながらきゅうきゅうと締め付けてしまった。
「くっ……締め付けすぎ、だろ」
「ぞ、ろ…ぞろ……ぉ!」
「ライカ、っ……ライカ……!」
2年間を埋めるように、お互いに貪りついて。
ただただ、ふたりの世界に酔いしれたくて。
「や、もう……ゾロ!」
「っ……あぁ、一緒に、な」
だいすきなひとを目の前にして。
イきそうになるとゾロはいつも口付けてくれるから。
だいすき、だいすきだよ、ゾロ、
「っ……しっかり受け止めろ、よ!」
「っや、ゾロ……ぉ!!」
どくどくと最奥にそそがれる熱に、私は意識を手放した。