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かわいいひと

第4章 私の太陽【煉獄杏寿郎】







他の隊士達も汗を拭いさっぱりして元気が出たのか起き上がり胡座をかいてお茶を飲んでいた



「深影さん 慣れてるんですね 私は炎の呼吸を初めて見たので足がすくみました それにカナヲまであんなフラフラになって…」




以前の屋敷では毎日がこんな感じだったからなぁ…




「でも 今日は加減をしてたから……」




「あっあれで?加減してるんですか?」

隊士が悲鳴の様な声を上げた



「熱く無かったでしょう?加減無しだと空気が震えて熱く陽炎が立つくらいになりますから それに耐えられた継子の方は恋柱の甘露寺様くらいです」






「柱って…やっぱ次元が違うな…」



カナヲさんまでも肩を落として床を見てしまった


「1つ強くなるコツを聞いてます」


ぱぁっと6人が顔をあげる アオイさんと3人娘までこっちを見た


「全集中常中です!全集中の呼吸を四六時中 寝ている時もする これが強くなる基本だそうですよ」


5人は 「えっ?」と声をあげてうなだれてしまい


カナヲさんは真剣な顔をして「呼吸を四六時中…」
と呟きながら甘味を一口かぶりついた




そこに汗を拭いさっぱりとした杏さまが来て道場内の空気が少しピリッと張りつめる




「深影!庭の散歩でもしないか?ツツジが綺麗だぞ」



そう言うと私の側にあったお盆から湯呑みを取り温くなったお茶を飲んで私に微笑みかける


「後は大丈夫ですから 見に行って下さい」

すみちゃんの方を見ると皆がニコニコと笑ってるから遠慮なく杏さまの手を取り道場を後にした









「煉獄さんってあんなに柔らかく笑うんだな……」

「奥さん癒し系だよな」



「それに凄く仲良しですよ今日も煉獄様は深影さんを温めてましたから」


「温める?」


「はい 今日の朝起こしに行ったらこうやって温めてました」



すみちゃんがなほちゃんを抱きしめて頬に顔を寄せて再現して見せた


「………そうか」




隊士達はそう呟いて庭を見つめる

その先には仲良く手を繋ぎ庭を歩く2人の姿があった




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