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かわいいひと

第4章 私の太陽【煉獄杏寿郎】





食堂に入ると胡蝶姉妹 カナヲ
アオイ 3人娘が座り待っていた



「すまなかったな 待たせたか?」


深影の手をしっかりと握り食堂に入ると カナエ殿がニコニコと笑う


「私達も席に着いたばかりですから大丈夫よ」

胡蝶姉妹の向かい側の席に座った


テーブルの上にはさつまいも料理が並べられ天麩羅やら焼魚やら煮物など沢山並べられていた


「今日はね皆で張り切って作ったのよ 煉獄くんのお祝いも兼ねてだから」


「お祝い…ですか?」


深影が不思議そうな顔で見てきた

本当はこの話をしに深影の所に来た 深影の頭に手を置き左目に顔を近づける


「深影 俺は明日の柱合会議に呼ばれているのだ 炎柱に就任する」


左目が大きく開かれポロポロと涙が出てきたと思ったら うわーん と声をあげて泣き出す


「ふっ…っ…おめでと…うっ…ございます」

子供の様に泣いている深影を蝶屋敷の皆は驚いて見ていた
袂で涙を拭いてやりながら深影がこんな風に泣いて喜んでくれるのが嬉しい


父上が今の状態になり師という存在を失い俺がもがきながら今日まで来た事を千寿郎の次に深影は知っている


「千…寿郎様には…」


「千寿郎 は 喜んでくれた」


【は】に少し力を込めて言った事で深影には通じたらしく悲しい顔をした


そうだ…父上は喜んではくださらなかった
確かにそれは心が痛んだ だが鬼殺隊士になったのは父上の為ではない
煉獄家に産まれてきた己の使命だと思っている


「深影…俺は腹が減ったぞ!泣き止んでくれんと我慢ができずにまた手づかみで食べるぞ!」

大きなイモの天麩羅を手で摘まみ一口食べた

「あっ…いけません!子供達が真似します」


深影は涙を拭い 「申し訳ありませんでした 」と皆に頭を下げる


「ふふふふっ…2人は本当に仲がいいのね見ていて可愛らしいわ」


「はい!さっき離れに行ったら2人で仲よく寝てました」

「煉獄様が深影さんを温めてました」


「!!」

よもや…の罪の無い発言にただ顔が赤くなる


前を見るとしのぶは飽きれ顔でカナエはニコニコと笑っている

「私達もお腹が悲鳴をあげそうだからいただきましょう」

カナエ殿が雰囲気を変えるように明るい声で「はい!皆で~」


「いただきまーす」と全員で合唱して食事をした



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