• テキストサイズ

かわいいひと

第4章 私の太陽【煉獄杏寿郎】





それから本当に杏寿郎様は店に来るのは1ケ月に1度くらいになっていた

私と千寿郎様は私が日曜に煉獄家に重箱に詰めた料理を持って行き
それを返しに次の日曜に千寿郎様が店に来るという重箱が行ったり来たりを繰り返していた


いつの間にか私が煉獄家に行く時は途中でお茶菓子を買い千寿郎様も店に返しに来る時に買ってくる
そんな順番も自然と決まっていた


今日は何を持って行こうか いつもの和菓子屋で悩んでいると
ちょうどツヤツヤのみたらし団子が2種類が並べられた
この店のは醤油味と味噌味がありどちらもとっても美味しい しかも出来立て!

「このみたらし団子を2種類を2本づつ下さい」




「深影ちゃんじゃないか?」

知った声に振り返ると冴木さんがいた

冴木さんは近くの大きな会社で専属の運転手をしている「小料理屋」の常連客だ

「今日は運転手の仕事は休みなんですか?」


「今日は日曜だぜ深影ちゃん」

あっ…そうだ だから千寿郎様と食べるお菓子選んでたんだ

「いつもは洋装なので着流し姿は珍しいですね」

少し照れたように顔を赤くして冴木さんは頭を掻いた

「深影ちゃん用事がないなら一緒に紅茶でも飲まないか?」

いつも仕事であった面白い話をしてくれる冴木さんは人懐っこい笑顔で誘ってくれた

「今から届け物しないといけないんです」

ごめんなさい と謝り支払いを済ませて商品を受け取り
重箱の風呂敷をほどき団子を乗せて又結び直した

「仕出しもしてるのか?大変だな荷物持ちするよ」

冴木さんは重箱の風呂敷を持ってくれようと手を伸ばした


「大丈夫ですよ この仕出しは特別なんです」

「特別?」

「はい私の楽しみなんで本当に大丈夫です」

「そうか…悪い事したな」

肩を落とす冴木さんにはちょっと悪いなと思ったけど仕方ないかな…

「では失礼しますね」頭を下げて店を出た





「おっ出てきたな!」

出たら杏寿郎様が任務帰りなのか隊服で店の前で待っていた


千寿郎様からお菓子当番の話を聞いていたらしく寄ってみたら食いしん坊がいたと言われた

「お団子が足りません追加を…」

「俺のはお前達から貰うから大丈夫だ!」


腹が空いたから早く帰るぞ!とさりげなく風呂敷を持ってくれるし、早く帰ると言うくせに私に歩幅を合わせて隣を歩いてくれた




/ 396ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp