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かわいいひと

第12章 私の太陽 令和編【煉獄杏寿郎】





兄上は夏期講習が始まり学園に行くと生徒から質問攻めで大変だったらしい


あの日に出会った生徒は兄上が海景の手を取り笑う後ろ姿をしっかり撮っていて
「彼女にむけた煉獄先生の笑顔が尊い」と画像はラインで拡散した もちろん僕の所にも届いた 確かに兄上の顔は普段より柔らかく海景への愛にあふれた笑顔だった



海景は仕事の時は目元しか見えないしラインで拡散した画像は後ろ姿だった事もあり生徒にはまだバレてはいないけど時間の問題だと思っていたら




「思い出してないから刺激をしないでくれ」

と兄上に言われて遠くから見ていた竈門兄妹や我妻くん嘴平くん玄弥くんは画像を見てすぐに分かったみたいで僕に連絡が着て 記憶が戻った事を伝えるとすぐに中等部の食堂に集合となり そこには蝶屋敷の人達もいて賑やかになり

「おめでとう」と言って騒ぐので「煉獄先生の奥さんは中等部の栄養士」と すぐにバレた


叶芽を保育園に迎えに行く所を生徒に見られたりして

「煉獄先生に隠し子がいた」
「栄養士はバツイチの子持ちで16歳で子供を産んだ」

いろんな噂が広がって保護者から先生の風紀が乱れているだのクレームもあったみたいだけど

兄上は始業式の日に壇上で

「一度は離れた初恋の人と再び出逢い恋をした思いが通じて嬉しい」

いつもの大きく響く声で言い嫌な噂は無くなった







夏休みが終わった時には海景は煉獄海景になっていて僕の姉上なった
叶芽も父上と養子縁組をして煉獄家の長女となり僕の妹になった




要ではない叶芽が煉獄家を…受け入れてくれるかがみんなの一番の心配事だったけど
叶芽は両親に懐いて今では書道にはまっている

「墨の臭いが好き」なんだそうだ

剣道には余り興味はないみたいだけど父上が叶芽用に買った胴着を気に入りもらった日は1日中着てはしゃいでいた



煉獄家に娘が2人も出来てなんだか家の雰囲気が明るくなり特に母上が楽しそうにしているし父上の顔は少し優しくなった


僕の事は「千兄ちゃん」と呼んで兄上の事は「杏兄ちゃん」と呼ぶ
ただ要が強い時は「杏寿郎」となるので分かりやすい




兄夫婦は姉上の希望で広い庭にある戦後に立てられた今は使っていない内弟子用の住居をリフォームして住む事になり

姉上は不知火家の時を思い出して喜んでいた





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