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かわいいひと

第12章 私の太陽 令和編【煉獄杏寿郎】




お母さんと一緒に掃除や洗濯 料理をするし 買い出しにも同行して荷物を持つ それを楽しそうにする人だった


「煉獄家の奥様ですからこのような仕事は使用人に任せて下さいませ」


何度言っても聞き入れない瑠火様にお母さんが「旦那様からも言って下さい」とお願いをして旦那様が瑠火様に注意をすると


「私は友達になりたいのです」


ハラハラと泣いて「はい」とは言わない瑠火様に旦那様もそれ以上何も言わなくて不知火家には
「瑠火の好きにさせる 遠慮せず仕事をさせなさい」
と伝えられた


それから体調を崩すまではお母さんと一緒に家事をこなしていた

幼い私の記憶は体調を崩していた瑠火様の記憶が強く残っているので杏寿郎の言葉に 無理をさせては… との思いが強い


「貧血なんですよね?」

以前3人目は貧血で諦めた…と言っていた


「貧血は10年前の話だ 今も鉄剤を飲んではいるが母上は家では一番強いぞ!」

「一番強い…」


「父上は母上を愛してる 千寿郎も母上を大好きだし 俺も好きだし尊敬している 結局好きな人には敵わないって事だな」


「じゃあ…杏寿郎は私に敵わない?」


ソファに座っている杏寿郎の前に座り見上げる 優しく笑う顔が近づいて口付けをされた


「そんな顔をする海景には敵わないかもな…」


目蓋や頬に柔らかな唇が触れる

このまま流され体が熱くなる前に体を離す


「手土産も買いたいし杏寿郎の育った町を一緒に歩きたい…初デートしたいダメかな?」


以前お姉ちゃんに「海景のその顔でお願いされると弱いの!」と言われた
首を少し横に傾け上目遣いで杏寿郎の顔を見てお願いをする


杏寿郎は眉毛を下げてため息を吐く


「よもやよもやだ…その顔は…俺の前以外は禁止だ」


私の両頬を軽く引っ張った









少しだけいつもより丁寧に化粧をして仕事には着て行かない淡い水色のAラインのワンピースを選んだウエストに濃い水色のベルト金具は白でワンポイントになっているそれにナチュラルカラーの麻のカーディガンを羽織り白のショルダーバッグとハイカットのコンバースを合わせる

本当はヒールのあるサンダルしたいけど叶芽と帰る事を考え安全なスニーカーを選んだ

着替えた私が「ジャン」と寝室から出ると杏寿郎はハッと目を開き口角を上げた



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