• テキストサイズ

かわいいひと

第12章 私の太陽 令和編【煉獄杏寿郎】




玄関の扉を後ろ手で閉め海景を抱きしめる


「…あっ…待って…」

熱のこもった部屋に入ったからか海景に欲情したからなのか じわりと汗をかいた

緑色のノースリーブのブラウスの上から海景の肩に噛みつくと海景が可愛い声をもらす


「煉獄先生…ゆっくりって言いました」



「そう…だったな…すまない」


そう言いながらも緑色のブラウスのボタンを3つ外して鎖骨が見えるくらいに開き強く吸い上げると 小さな赤い痣が1つ咲いた



白い肌の美しさと俺の体に吸い付いて来るような感触は昔となにも変わらない


赤い花を舌でなぞると海景は震えた


キスもしてないのに所有物の痣をつけた己の独占欲に苦笑いをする


「やっぱり…今日は帰ろう 側にいると触れずにはいられない」


ほら…今あたえた刺激だけで 開いたブラウスから見える首筋 鎖骨 胸元まで海景の体は桃色に染まり 首筋から一滴の汗が流れている

潤んで揺れる薄茶色の瞳と薄く開いた唇からは甘い吐息がもれていた

15歳の時から…10年だ…10年間待っていた



何度か同級生 先輩 後輩 同僚 事務員 元生徒などから思いを告白されても心は動かなかった




宇随に「嫁達に会いたくはないか?」そう聞いた事がある

「俺は…2人を看取り1人から看取られて逝ったんだ…沢山子供もこさえて 孫も沢山いてさ…本当に幸せだったぜ

だからあいつらとはやり残した事はねぇ」



「俺はやり残した事ばかりだ…
なんの確証もなくこの焦がれる思いだけで他の女性を拒むのは愚か者だろうか…」


「気がすむまで焦がれればいいんじゃないの?
そのままジジィになっても俺はお前を愚か者だとは思わねぇよ」



そう言った宇随は俺の頭をクシャクシャとかき回して笑ってくれた…



/ 396ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp