第12章 私の太陽 令和編【煉獄杏寿郎】
悲鳴嶼さんは奥さんと今日はデート
蜜璃ちゃんは大学のサークルの皆と地方の美術館巡りで不在
「時透はここの中等部の学生だぞ さすがに酒の場には呼べねぇ」
不死川さんもプシュと缶ビールを開ける
それを取り上げてグラスに注ぐ
「不死川さん…先生みたい」
「先生だからな」
しのぶさんとカナヲちゃんも学生なので変な噂になったら「鬱陶しい」からと今日は不参加
手伝ってもらったから「持って帰る?」と聞くと今日は2人でアオイちゃん家の食堂で食べる約束をしてるからと言いながらも
台所に控えてあるおかずとさつま芋ごはんをおにぎりにして重箱に積めていた
最近のモヤモヤが晴れてスッキリとはしたけど 興奮してテンションが上がりっぱなしだったし かなり泣いてしまった
料理も飲み物も出し終わった今は脱力感が強くて体がだるい…
「すいません……私も帰ります 色々ありすぎて頭と体がちょっと限界です…やる気スイッチは切れました」
皆も思い出した日は色々とキツかったらしくて「まぁ…そうなるわな」と納得してくれた
「今度ゆっくりとお話をしましょう…胡蝶家に遊びに来てね」
カナエさんとラインの交換をして後で皆のアドレスを送ってもらう事にした
「煉獄…お前まだ飲んでねぇよな?海景を送ってやれよ」
「大丈夫ですよバスで帰ります」
そう言ったものの宇随さんがポイポイとカゴに入れた食材が地味に重かった
「無理はするな…行こう 胡蝶達も送るぞ!」
「私達は駅までお願いします」
煉獄先生は車の鍵の入ったバックを取りに行き 食堂を出る前に不死川先生と少し話をしていた
宇随先生は「これも持って帰れ」と、冷蔵庫からビールの6本パックを出してきた
「もう持てないから」と断っても「煉獄に持たせればいい」と言って合宿所の玄関に置いてしまった
しばらくして合宿所の駐車場にワンボックスが止まった