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かわいいひと

第12章 私の太陽 令和編【煉獄杏寿郎】




杏寿郎は笑い私の頭を撫でて左手で抱え上げてくれる

いつも杏寿郎は深影の左側にいるから自然と私は空いている左肩に乗る癖がついていた

懐かしいな…




「長い長い任務をご苦労様だったな だが海景が寂しがるからあと少しだけ居てくれないか?」



杏寿郎は炎の色をした瞳で私の目をじっと見たあとに「たのむ!」と言って幼子の様にニッコリ笑う…

この男のこんな笑顔で頼まれて嫌といえる鴉はいるのだろうか……




「仕方ない…2人に子が出来るまでは叶芽の中にいよう」


私もこの2人が大好きなのだからついつい甘い事を言ってしまった























帰り支度を始めた海景に父上と母上が叶芽は預かるから今日は皆と楽しみなさいと言う
叶芽も「いい子にするから大丈夫」と母上の手を握って帰ってしまった


その後の海景は宇随に駆け寄り左手や顔を触る その行為は冨岡と不死川に続き風呂上がりにはさすがにマスクを付けてない伊黒にも続いていった


思い出した海景に泣きながらすがり付くように体の確認をされた3人の顔が優しく嬉しそうに笑うので

俺が逝った後も深影はちゃんと鬼殺隊の中で生きていたのだとわかった






不死川との……距離が近い?

海景は不死川の顔の傷痕と黒のタンクトップから見える傷痕に手をあてる


触りすぎではないか?



「この傷は中学の時に玄弥と2人で刃物を持った通り魔とやり合ってできた
それがきっかけで俺は思い出したんだぜ」





2人の姿を眺めていた…


「地味に怖い顔すんなよ あの2人はなにもねぇ 不死川は…残りの人生を深影と一緒に居たかったみてぇだったけど
深影がなぁ……深影はずっとお前だけだ お前の遺髪をお守り袋に入れて肌見離さず…」


宇随が俺の心臓の辺りを指でつつく


「いつもこの辺に入れていた
煉獄…お前はずっと派手に愛されてたぜ」


「だから怖い顔すんな」

宇随はそう言うが…俺はまだ髪しか触られてないんだ 嫉妬もするし俺の知らない深影を皆は知っている…

よもやだな…存外俺は海景の事になると心が狭いらしい




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