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かわいいひと

第12章 私の太陽 令和編【煉獄杏寿郎】



時々道場へ叶芽と一緒に見学に来ている海景と話をすると 昔の話をする時がある

「杏さま」と呼んだり 母上を見て体調の心配をいつもしたり 「父上様」と呼ばれた父上が「なんだ?海景」とわざと『海景』と呼び会話を続けてもそれに気付いてなく普通にしていた

それ以来俺以外の家族は白井さんを『海景』と呼んでいるが彼女はそれを受け入れている


宇随が言うには 頭の中には確かに記憶はある ただ記憶があるだけで思い出してはいない という事らしい

時々現れる昔の深影の言葉に抱きしめたくなる

あの時代の俺は料理が苦手で何故か台所を壊しかけた 今はちゃんとある程度は出来るのだが海景は知らないのだから仕方ない

目の前の海景は春巻きを巻き終わり

「私は揚げ物に今からかかりますから もう終わったのなら先にお風呂に入ってはどうですか?宇随先生お湯は入れてるんですよね?」


「そうだな…久々に海景に背中でも流してもらうか?煉獄!」


「!…君は…深影から流してもらった言があるのか!」


「無いです!天元さん!杏さまをからかわないで下さい!」


真っ赤になった海景がキッチンに消えていった それを見送り宇随を見るとニヤニヤと笑っていた









































天元さんは…温泉に行った時も混浴ってのを隠してビックリした私を見て…お嫁さん達に説明してない事を怒られたりしたのに…イタズラ好きは変わらない…し……お嫁さん……達?

仲良く風呂場にいく2人の背中を追いかけようとしたけど 時計を見ると4時近くになっていて 最近頭に浮かぶ奇妙な記憶の事は考えるのを止めた


揚げ物の鍋を2つ用意して天ぷら用と他の揚げ物用と分けて揚げる


バタバタしているとカナエ先生が可愛らしい生徒を2人連れてきた


「私の妹のしのぶとカナヲよ
遅くなってごめんなさいね 後は何をしたらいいのかしら? 」


3人とも美人さんだ…すごいな

「揚げ物以外は大体出来てますので 盛付けとお皿とか食器を出して下さい」


3人はテキパキと動いてくれた

華道部らしくコップに花が飾られて テーブルの上が可愛くなった

春巻きと唐揚げはカナエ先生にまかせて私は天ぷらに集中している




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