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かわいいひと

第12章 私の太陽 令和編【煉獄杏寿郎】




終業式も終わり明日からは夏休みになる


食堂職員は社員だけ出勤して学園職員の学期の終礼に参加した

生徒の終業式の後 講堂に教職員以外の職員が集り産屋敷理事長と校長の挨拶を聞いて今日の勤務は午前中に終わった



「おーい 『さつま芋定食』はいつ食べれるんだ?」


宇随先生は中等部と高等部の美術部の顧問をしていて中等部は火曜と木曜だけ見ているらしい
中等部の美術室も中庭に面した所にあるから私を見つけると調理場に来ては『さつま芋定食』と言ってくる

いつもは叶芽のお迎えがあるから「無理ですよー」と断っていた


宇随先生は背も高くて体もがっしりとして派手でちょっと怖いけど
爆発事件の時に私の顔に傷をつけた事と叶芽のトラウマを聞いてから何かと気にかけてくれている



生徒達がくれたお菓子をためて
「甘いのは食べないからな 叶芽にやる」と時々くれたりする優しい先生だった



「短縮授業になったら『さつま芋定食』作るからいつがいいですか?」


その答えが終業式だったので私は終礼が終わると叶芽を迎えに行き宇随先生と合流した


キメツ学園は敷地内に部活動用の合宿所があって他校を招いたりした時や、大会前の集中練習に使用しているらしい

大体ゴールデンウィーク 夏休み 冬休みの間だけしか基本的には使われない施設だった


夏休み前に運動部の顧問をする先生達が掃除をしたり水回りのチェックをするのだけど
今年は宇随先生がする事になった
何故宇随先生が…と言うとゴールデンウィーク前の爆破事件のペナルティだそう


短縮授業の間は美術の授業が無い為 午前中は合宿所の掃除をして
午後からは美術部の指導していたらしい




私はキッチンの掃除とチェックをかねて合宿所で約束のさつま芋定食を作るように言われた


スーパーに材料の買い出しに行った時 宇随先生用のカートついでの我家の買い出し用のカートに分けていた

宇随先生は自分のカートの中にポイポイと私が迷って入れなかった肉や果物、お菓子を入れていき3人分の弁当も入れた 2つ分のカートをまとめて支払いをしてくれて
「今日の手間賃」とウインクした宇随先生…


体よく使われてる気がしてたけど…ごめんなさい 頑張ります


弁当を食べ終わると私はキッチンに 宇随先生と叶芽は銭湯のように広い風呂場を一緒に洗っていた


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