第11章 雪の日に始まる【冨岡 義勇】
嫁達と宇随が蝶屋敷に着いて第一声は「三葉は元気か?」だった
一晩中神社でお百度参りをしていた三葉を冨岡が迎えに行き、処置室でしばらく待ってたが泣きつかれ寝てしまったので冨岡が運んだ…と伝えると
忍らしく気配を消して三葉の部屋へと行った
開いた扉の向こうでは冨岡が三葉に着せた羽織を脱がす為に三葉の頭を自分の肩に乗せて優しく撫でていた
冨岡もまだ惚れてんだな…
鬼化した禰豆子を竈門はちゃんと落ち着かせ眠らせた
お前が命を懸けて守ろうとした兄妹は自分たちでちゃんと補い合い守り合っている
俺も雛鶴も竈門兄妹に助けられた
俺も一緒に守ってやるからお前も我慢なんかするな三葉をかっさらって行け
1人で背負い込む背中に宇随は声をかけようとした時に冨岡が三葉の目蓋に口付けをした
「わざと邪魔したくせに…」胡蝶が呆れるて言う
「当たり前だ…三葉を簡単に渡してやんねーよ!三葉が寝てる時に口付けしやがって未練タラタラじゃねぇか…あのバカ野郎」
どこか楽しげに笑う宇随にイラついた胡蝶は無言で麻酔を注射した「いてぇ!」と騒ぐ宇随
「宇随さん…私の留守中、屋敷の子供達に何かしましたよね?」
この後宇随と胡蝶は少しもめた