第11章 雪の日に始まる【冨岡 義勇】
冨岡が体を離すと肌寒さを感じ三葉は何も体に纏っていない事に気付き襦袢を体に引き寄せて体を隠す
立ちあがり後ろをむいた冨岡が帯を解いて乱れた着流しを畳におとし下帯も外した
柱の男性の中でも伊黒と冨岡は細身だと思っていた、でも目の前にある冨岡の後ろ姿は腕や肩、背中から腰まで筋肉がしっかりとついているし臀部から足にかけてもキュッとしまっている
体に薄く残る傷痕も沢山あり、冨岡が鬼殺隊隊士の最高位の柱になるまでの壮絶な経験や血のにじむような努力の積み重ねがその体にしっかりと現れていた
始めて見る冨岡の裸体に三葉は恥ずかしさもあるが見惚れていた
三葉は採寸をする時は隊服のシャツを着たままでするので冨岡の素肌は見た事はなかった
ちなみに不死川は採寸する時はどうしても腕を体に回したりするので恥ずかしいからその時はボタンを留めてもらっている
宇随のは見慣れているし悲鳴嶼は全部が大きすぎて三葉では採寸できないので男の隠と一緒に行って隠に採寸をしてもらっている
後ろ姿にポーっと見とれていると冨岡が振り返り三葉をみて顔を赤くした
「そんなふやけた顔で見るな…落ちつかない」
体を隠していた襦袢を掴み剥がされてしまい体がふわりと浮いた
横抱きにされ三葉はそのまま寝室へと連れて行かれ、隠がすでに敷いていた褥の掛け布団を冨岡は足で退かすと敷き布団の上に三葉を下ろした
まだ夕方にも早い時間で、白い障子紙を通した光で部屋の中は十分明るかった
三葉の裸体を見下ろす、恥ずかしがり両手で乳房を隠そうとしたから冨岡はその手とり指を絡めて拘束した
「冨岡さん…恥ずかしいです」
「俺も恥ずかしい…ほら…」
絡めた片手を冨岡の勃起した物に触れさせた
「ぁ…っ…」
初めて触れる勃起した男根に三葉は手を引こうとしてしまう、それを冨岡は許さずに三葉に軽く握らせる
「と…冨岡さ…ん…」
戸惑い三葉の瞳が揺れる
「三葉の全部が欲しい」
深く青い瞳が欲情に燃えて揺れていた
初めて見る冨岡の欲望に溺れる顔と、触れている男根がギチギチに張っている感触に
三葉の女の部分がこれを欲しいと疼きだし下腹部からトロリと涎のように粘液が染み出るのが分かった
「私が…好きですか?」
まだ不安だった三葉は最後の確認をした