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かわいいひと

第11章 雪の日に始まる【冨岡 義勇】




そんな日に日に可愛らしくなる三葉を心配した宇随が「男という生き物は…」と大事な事なのだが余計な事を教えていた


『女の扱いになれた男には気を付けろ』

『好きとか愛してるを簡単に言う男の言葉は信じるな』



その宇随の言葉が心にひっかかり三葉は冨岡の胸元に伸びていた手を握る


「私は…はじめてなんです…冨岡さんには…他に恋仲のような人とかいないのですか?」




「…?」


冨岡が唇を曲げて首をかしげる



「あっ…兄様が…女の人に慣れている男の人には気を付けろって…私には冨岡さんは…慣れているように感じます」



冨岡は三葉の柔らかな胸に額をつけ深く息を吐き出した


「姉上がいたんだ…綺麗な黒髪だった
髪をとかす姉上の姿が好きでよく見ていた…そのうち姉上の髪をとかすのが俺の役目になった」



「女は抱いた事はある…花街の女だ」


三葉の手をほどき緩くなった袷の奥の肌に…心臓の上辺りに直接冨岡は手を置いた

緊張の為か三葉の呼吸は浅く冨岡の手を上下させ伝わる鼓動は速かった

冨岡も胸元をはだけさせ三葉の手を自身の心臓に当てた

三葉の手には自分と同じ位の速さで動く冨岡の鼓動が伝わる



「俺も…緊張しているし必死なんだ…」

冨岡は視線をそらし少し口元をムスッとさせる

いつもの返事に困った時の冨岡の顔に三葉は何故か安心して笑った


「私と同じですね」


柔らかく笑う三葉を見て珍しく冨岡も微笑み、心臓の上に置いていた手を横に滑らせ三葉の着物を開く



薄い襦袢からは緊張で固くなっている乳首がツンと立っているのが分かりなんとも刺激のある眺めになっていた



襦袢の紐をほどき袷を開くと三葉の瑞瑞しい白い肌が薄く桃色に染まり張りのある乳房が冨岡の目の前に現れた


三葉を見ると恥ずかしさで目をそらす


冨岡の手が三葉の頬に触れて顔を柔らかく包んだ


「三葉…俺を見てくれ」


潤んだ瞳が揺れながら冨岡を見る
だんだんと冨岡の顔が近づき優しい口付けが落とされた

次第に深くなる口付けを夢中で受け入れ三葉の体を動き回る手に肌が反応して背中が泡立つ様な感覚に体が震える

口内に溜まった唾液をコクリと飲むと冨岡が唇をようやく離した

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