第11章 雪の日に始まる【冨岡 義勇】
冨岡は触れるだけの口付けを落とし三葉を見つめ今日一番の微笑みを浮かべ息を吸った
「三葉の顔を見ると安心する
俺は喋るのが苦手だ、でも三葉との会話は好きだ…俺と話していなくても三葉の声が聞こえるとうれしくなる
宇随達に見せる表情も好きだ…俺にも、もっと見せて欲しいと思う
宇随に殴られても俺だけしか知らない三葉が欲しい…そう思うくらい好きだ」
普段の冨岡からは想像できないくらい一生懸命に気持ちを伝えた
「いつもは自然と出来る呼吸すらも今は出来ていない…」
冨岡のかすれた声は三葉の鼓膜を甘く震えさせた、声の震えは三葉の心の深い所まで甘く届き きゅん とさせる
「兄様に殴られてもですか?」
三葉の右手が冨岡の左頬を包む
「あぁ…全部欲しい」
三葉の手に冨岡は頬を擦り寄せる
「私も冨岡さんが好きです…冨岡さんになら触れて欲しいって思ってます…」
16歳らしく張りのある乳房が呼吸をするたびにふっくらと揺れる
肩や腕、脇腹や腰まわりも月のものが来てからは女性らしい丸みのある体つきになっていて
冨岡の目にあの雪の日の三葉はいなかった
両手を三葉の首から鎖骨へと滑らせて乳房なぞり下からすくう様に掴んだ
張りのある乳房は少し固く感じるが乳輪辺りは柔らかい、その先の乳首はぷっくりと固くなっていて舌でペロリと舐めた
「あっ…っ…」
冨岡が初めて聞く三葉の甘い声をもっと聞きたくて口に含み軽く吸い付く
「はっ…ぁ…ん…あっ…」
吸い付き舌で転がし軽く噛むと三葉の体が跳ねて震えながら甘い香りが広がる
その香りを追いかけ冨岡の唇は首筋へと移動して何度も吸い上げて赤い印を散らしていった