第1章 歩く姿は… 【不死川 実弥】
「まだ見てない所もあるし、してない事もある、それに俺が一回で満足しねぇよ」
「あの…私は隊士ではないのでお手柔らかにして下さい、全集中、常中は禁止です」
「禁止は無理だろ?寝てる時もしてるからな」
「私が壊れてしまいます」
「こんなに大事なの壊さないから心配するな、それに…」
私の頬に触れて、親指で目元をそっと撫でる
「それに?」
「ここに下働きに来たあの前から好きだったからな、胡蝶も知ってたくせにお前を寄越すから…俺をからかってんのか?って文句言に行ったんだよ」
『彼女が不死川さんの所で働きたいといったんですよ?それを理由も無くダメだとは私はいえませんので…御自分で断って下さい』
『お前知ってるだろ!俺があいつを…』
『えぇ、知ってます。いつも下働きの方すぐ辞めてますよね?今回は長続きするのではないでしょうか?あと、忠告しておきますが…』
「お前を泣かせたり傷つけたりしたら、胡蝶が考え付くかぎりの方法で俺にお仕置きをするらしいからな」
「…胡蝶様が恐いから大事にするのですか?」
ちょっと拗ねてみた
「あいつの仕置き恐そうだよな…ククッ…でもな、お前を屋敷に入れた時から大事にするって約束したんだ」
「誰にですか?」
「死んだ弟妹達に…あいつらに出来なかった分、俺が生きている限り幸せにする」
誓いをたてるように口付けを落とされる
「でも今日は無理させるかもな、浮かれてるし」
ごめんな、と言って頭をガシガシ撫でられる
心が温かくなり自然と不死川様に手を伸ばす
「私も…好きです!不死川様を幸せにします」
嬉しさと私の決意を伝えたくて抱きつくけど加減が分からなくて押し倒してしまった
そのまま馬乗りになり不死川様を見つめ口付けをする
「間違えました…さねみ様ですね」
柔らかな唇が気持ち良くて指で唇にふれた
「…っこのバカ!」
背中に手が回ったと思ったら体が反転して不死川様が上になった
下腹部に硬く膨らんだ肉棒が当たる
「これはお前が悪い…なに煽ってくれてんの?」
再び着物が剥ぎとられ体が熱くなる…
まだまだ甘く長い夜が続く気配がして私は覚悟を決めた