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かわいいひと

第10章 happybirthday【不死川実弥】





不死川がなかなか帰ってこなくて、段々と元気が無くなっている三冬を見ていた

嫁達が「天元様」と呼び、三冬だけが「宇随さん」て呼ぶ、たったそれだけの事なんだが他人行儀な感じがした


「宇随さんなんて地味に呼ぶな、天元様と派手に呼べ!」


「宇随さん」三冬が呼んでも子供のように返事もしなかった、当然戸惑っている三冬


「天元様にとって三冬さんも家族なんですよ…私達もそんな気持ちです…天元様の妹が出産で帰ってきた感じですよ」


そう雛鶴が話すと、寂しさを抱えても笑顔でいた三冬が初めて雛鶴の胸にすがり寂しい…と泣いた



不死川が帰ってきたのは音で気付いていた
三冬に寂しい思いをさせた不死川にお灸をすえるつもりでイチャイチャしてみたが…



「ちょっとやり過ぎたかなぁ…」

三冬があんなに…湯呑みを投げるとは思わなかった



「大丈夫です、不死川様には足りないくらいです!三冬も天元様の気持ちはわかってますよ!」


天元様は優しいんです!

そういえばそんな事をいってたな…


「不死川にはもったいないな…腹の子供ごとド派手にもらうか?」

冗談で言ったのに…嫁達が目を輝かせて見てくるから笑っちまった





























それから四ヶ月後




「三冬ちゃーん今日も来たよー」


善逸くんと親分はほぼ毎日家に遊び…いや家事と畑仕事をしに来てくれる

臨月になりお腹もお尻も大きくなった私を手伝ってくれる…手伝うと言うか善逸くんが全部してくれる
私はその間、もうすぐ産まれてくる赤ちゃんの為のオムツやら肌着やらをチクチクと作っている


「不死川さんは今日も畑?」


「善逸くんが来る気配がしたから畑に行ったよ」



鬼殺隊時代のシゴキがトラウマの善逸くんの為、実弥さんは善逸くんには少し距離を置いてあげてる…


一年以上ほったらかしの畑は雑草が伸び放題だった

「来年には使えるようにしないとな…」

と、実弥さんは毎日雑草の処理に追われている


掃きそうじはできるから私が善逸くんが来る前に済ませている、お風呂は実弥さんがして水を張る所までしている

その後の拭き掃除と台所掃除と昼と晩の食事を作ってくれる


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