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かわいいひと

第4章 私の太陽【煉獄杏寿郎】






着替えをさせた時に傷口から出血もしていたので
家に常備してある薬を塗り清潔な布をあてて包帯を巻いた






「目ぇ覚ましたら蝶屋敷に連れていく」


私の出したお茶を飲むとそう言った


「あの羽根に艶のある鴉は不死川様の鴉はだったんですね 皆様が心配してくれてるのが分かります ほらあの飾りのついたネズミは宇随様のネズミちゃんです あのネズミちゃんは私が食事をしているか見に来てしてないとお嫁さんが作りに来ます
鏑丸くんは毎朝私の頬を舐めて起きるか確認します」


「………決めたのか?」


なにを?



「……生きるか…死ぬか」




決まってる……夢にすら出てきてくれないあの人に会いたい


「死ねば会えるのか?そう本気で思っているのか?」


そんな事何度も考えた 答えは死んでみないと分からない…だ


自分でも不思議な位に心が穏やかだ
違う…もう心なんて死んでいる


「彩りも匂いも感情も無くなってしまった世界で私は独りで何年生きればあの人に会えますか?」



質問に質問で返すと重い沈黙がやってきた


「俺も独りだなんて言わないで下さい 貴方には残っているでしょう生きる理由が」


もうこの話しは終わりだと不死川様の守りたい者を切札のように出した


「お前……」

少し言い過ぎたのか不死川様の空気が変わる


「煉獄はなーー!」


「煉獄さんから遺言をあずかって着ました!」


不死川様よりも大きな声で叫ぶ声と供に襖が開けられた


ゆ…遺言


「竈門炭治郎といいます 最後を看取りました」

「煉獄さんは列車の乗客 俺達3人の隊士と鬼の禰豆子全員死なせず守って逝きました 俺は腹に深い傷を受け死にそうで…でも俺が死ぬのは許さないと…俺が死ねば煉獄さんは上弦の鬼に負けた事になるから……だから深影さんも死んではダメです煉獄さんが…負けた事になってしまう……」


「誰も死なす事も…」


「はい…絶対に死なせない…と
それに…俺達3人と禰豆子を信じると…鬼の禰豆子も鬼殺隊士と認めると言ってくれました
認めてくれない人もいるだろう大変だけど頑張れ…心を燃やせと」


「俺達3人を継子にもしてくれるっても言ってくれて…伊之助も善逸も凄く喜んで…」


竈門くんから涙がポロポロと流れる


「心を燃やせ…」




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