第4章 私の太陽【煉獄杏寿郎】
半年ぶりの柱合会議のあと宇随様と少し飲んできたようで いつもより遅く帰ってきた来た杏さまは少し楽しそうにしていた
羽織と隊服を脱いで私を誘い一緒にお風呂場に向かう
任務のない夜は一緒にと誘われる事が多くなり準備だけして待っている
杏さまの髪を洗いお湯を掛け流すと ペタンとなった髪をかきあげて頭を振った
「今日は面白い事があったぞ!」
鬼になった妹を連れた隊士いて その鬼は人を襲わずに守り傷つけないらしい
「そうだ!蝶屋敷に連れて行くと言っていたが顔に痣のある隊士は来なかったか?」
「今日は血鬼術の患者さんが多いから来なくていいと言われて…明日から姉の所に行きますから」
姉の火垂の悪阻がひどく2つ上の子供の世話がままならないからと 明日から姉の所に行く事になっていた
それを知っているアオイさんが妊婦に何かしら影響があったら大変だからと言って今日は手伝いには行けなかった
「明日からだったか…火垂にもよろしくと伝えてくれ 」
杏さまが背後にきて今度は私の髪を洗ってくれる
それから再び昼間の会議の話になり「あの少年を継子にしたい」と言い出していた
「明確な目標があるのはいい事だ しかも不死川に頭突きを一発入れたんだ」
「えっ… あの風柱様のですよね?」
不死川様との柱稽古の時はお互いの気迫が凄くて離れた所にいても肌がビリビリと刺激されるくらいだった
でも甘党で稽古終わりに抹茶とおはぎを持っていくと 少し顔が柔くなる…
その顔を思いだし笑っていると
ーー!
突然ガブリと肩を噛まれた
「裸の深影が不死川の事を考えてるのがな…」
そもそも考えてしまった原因は杏さまにあるのだけど…
杏さまは私を甘噛する事が多くなった
私にだけ見せてくれる甘えるような行為は嫌いでは無くむしろもう少し強めにされた方が好きだったりする
初めて強く噛まれたお尻は 杏さまが任務で1週間家を空けた時に化膿してしまい
椅子に座れなくなった私にしのぶ様が気付いて誰の残した噛み後なのかはしのぶ様だけ知っている
「煉獄さんの所は気性の荒い金色に褐色の混じった毛並みの雄猫がいるのですね」
と冷やかされながら化膿した患部を切って膿を出して丁寧に処置を施してくれた
それでも半年経った今も痣はしっかり残っていた