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かわいいひと

第4章 私の太陽【煉獄杏寿郎】





「っ…!」



いつもは私がしがみついて杏さまの背中に傷を残してしまうのに 今日の杏さまはずっと後ろにいて 私の背中に噛みつき沢山の痕を残しているみたいだった


少し熱めのお湯が背中とお尻にしみる


いつもとは違う激しさに はしたなく叫び乱れ気を失ってしまった事に軽く自己嫌悪に陥ってしまっていた

気付いた時にはお風呂の準備まで終わっていて あげくに今は夕食のご飯まで炊いてくれていた


蒸気を逃がす為に少し開けている窓の外は明るくてまだ夕焼けには早い時間だった


「嫁として不甲斐ない…」


「そんな事はない!俺には十分過ぎるくらいの嫁だぞ!」

扉を豪快に開けて全裸の杏さまが手拭いを持って入ってきた


「なんで裸なんですか!ご飯は?」


「?…風呂だからな そして飯は火を落として後は蒸らしだ」


ーー!なる…ほど…

慌てて湯船に深く沈む私を杏さまはニコニコと楽しそうに見る

「今さら何処を隠すのだ?今日は深影の全てに口付けをしたぞ」


「それが…恥ずかしいんです」

口で言うのもはばかれるくらいの所にまで落とされ舌を這わされた感触がよみがえる


今の屋敷の浴室は弟子も入れる様にと少し広く作られていて かかり湯をした杏さまが私に背中を向けて湯船に入ってきた

私に背中を預けて足を伸ばす なんだか甘えられているみたいで可愛らしい

後ろから抱きしめて耳の後ろの匂いを嗅いだ


「臭いだろ?」


「いいえ…大好きな匂いです」



「だからか…俺が仮眠してる時も嗅いでる様だったから不思議だったのだ」


あ…やっぱり気付いてましたか…




大きく息を吸うと杏さまが振り返るからそのまま チュッ と音を立てて口付けを交わし笑いあった


「幸せです…」そう呟くと「そうだな…」と返してくれる


抱きしめていた手に杏さまの手が重なりそのまま導かれると 元気になっている欲棒に触れる



「…あの」


「まだ足りないからな…深影…」


もう一度杏さまの匂いを嗅いだ さっきより匂いが濃くなった

逃げようにもこの愛しい人からは逃げられないのだ

明日は蝶屋敷には行けそうにないな…


「杏さま…明日はお休みしますと鴉を飛ばして下さいね」



「分かった」

そう言って杏さまは体の向きを変え正面にきて私の体を開き肌を重ねた






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