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かわいいひと

第1章  歩く姿は… 【不死川 実弥】





「下働きを紹介する」とは聞いてたみたいだけと、それが私だとは聞いてなかったようで



「あんたが…」

と、目を見張って分かりやすく驚き



「ちょっと上がって待っててくれ、俺はあの女に話がある」


飛び出さんばかりの勢いに驚きつつも
私は両手を広げて不死川様の前に立ちはだかった



「目覚めてからの私は生きる目的がなかったのです!」

「あの蝶屋敷で怪我をした隊士の方や、屋敷で働く皆さんの話を聞いて、助けてもらった私は生きなきゃいけないと思いました。でも目的が見付けられなかった」


「不死川様に恩返しをしたいと思った私の最初の思いを叶えさせてください!」



勝手なお願いだとは分かっていた、でも今の私には必要な事だった



「あなたは私だけではなく家族の魂も救ってくれた。私は隊士にはなれません、でもなにか役に立ちたいんです」




「…ひとつ条件がある。もう泣くな。守れるか?」




そう言われて自分が泣いてる事に気付いた。手拭いで涙をぬぐい気持ちを落ち着かせる


「はい、分かりました。今日からお世話になります」

笑顔で挨拶をした私に不死川様は少し笑って「上がれ」と一言いった




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