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弱ペダ:巻島裕介と触れあい10題

第2章 額をこつん:同学年箱学 甘





「、、、もうすぐ、最後のインターハイでしょ?」


愛羅の言葉で巻島がハッとする。


まさか、、、




「悔いを残して欲しくないの。」

愛羅の手が巻島の頰を包んだ。



「だから、、、今年のインターハイ終わるまでは、、
会わないって決めたんだ。」


彼を引き寄せた愛羅はコツンと
彼の額に自分の額を合わせる。




がんばってね、裕介。


 

「愛羅、、、」

巻島は彼女を引き寄せて、ギュッと抱きしめた。



そうだった。
愛羅のこう言うところを
好きになった。





「あとね、」
愛羅が巻島から離れて、
自分のカバンをゴソゴソあさり始める。
彼女の手に握られているのは
巻島の髪と同じ色合いのミサンガ。



「ッ、、、」

「あんまり、キレイに出来なかったんだけど、、
巻いてもいい?」

「あ、ぁあ。」

巻島が頷くと
取り出したミサンガを彼の右腕に巻いていく愛羅。



悔いのない走りができますように

インターハイ優勝できますように

裕介が、、怪我をしませんように



いっぱい願掛けしちゃったから
なかなか切れないかもしれない。





「はい!でーきた!!」



ポンッと叩かれた右腕をみると
色んなところから糸が飛び出た
愛嬌のあるミサンガが二重に結ばれていた。




なんで、こんなにしてくれるッショ。

いつも愛羅に貰ってばっかりで


俺、何にも返せてないのに。




「、、、裕介?」



イヤだった?

愛羅が不安げに巻島の様子を伺う。


「いや、、違う。」


左右に首を振り巻島は彼女の頰を撫でた。



この気持ちを愛羅に
どう伝えればいいのか探していた。

どんな言葉でも伝えきれない気がして、、、



「よかった!」


心底、ホッとした様子で愛羅は彼の手を握った。





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