第10章 ちゅう:同学年 甘
今度こそ、目を開けて見ると彼は
「コレでピッタリだろ?」
と、ニヤリと笑う。
たしかにリップの量は、
ちょうどいい感じになっていた。
「ありがと。」
あんまりに悔しすぎたので
彼の首に腕を回し、ソッと自分の方に寄せ、
彼の唇からはみ出たリップクリームを指で伸ばす。
「もう、無理。」
ポツリと呟いた彼に組み敷かれた。
きっとまた リップは落ちてしまうから
また 彼にぬってもらうとしよう。
fin
あとがき。
09.口元、拭き拭きを考えていて
リップクリームをぬっていて
思いついたお話だったのでちょっと似てるし、
すごい短くなってしまいました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
2020.03.12 朱華