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弱ペダ:巻島裕介と触れあい10題

第9章 口元拭き拭き:年下幼馴染 甘







2人が向かったのは、
大きな商業施設の中にある映画館。



チケット売り場で座席を選び、
指定されたシアターに移動した。



「ここか。」

所謂、カップルシートというやつは
いつもなら席を隔てて設置されている
ドリンクホルダーが両サイドにあり
まるでソファのようだ。



愛羅は
「このシートよさそう」
と選んだ自分を恨んだ。



とりあえず、座ってみたがなんだか落ち着かない。

いつの間にか彼女の腰にまわっている巻島の腕も
落ち着かない原因と言える。



「愛羅?」

巻島が不思議そうな顔をして
愛羅を見つめる。

「なんでもない。」


愛羅はブンブンと首を横に振った。



気を紛らわそうと
先ほど購入したポップコーンを食べてみるが
まったく味がしない


せっかくの塩バター味なのに。



照明が落ち、あたりが薄暗くなり
映画の宣伝が始まる。



あたりが暗くなったと同時に巻島は
彼女を自分の方に引き寄せた。

ビクッと愛羅の肩が揺れ、
小さな呻き声を漏らす。



可愛すぎる。


巻島は漏れそうな笑みを噛み殺した。





話題の映画だった事もあり、
内容はそれなりに面白いもので
思ったより楽しめていた。


物語の終盤で突然、
自分の肩に重みを感じるまでは。。。


すぅすぅと寝息をたてている巻島が
彼女の肩にもたれかかる。


驚きのあまり
漏れそうになった声を堪えた愛羅の肩が
プルプルと震えた。





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