• テキストサイズ

弱ペダ:巻島裕介と触れあい10題

第1章 指切り :年下幼馴染 ほのぼの


---




いつもより遠い気がした校舎裏に
ようやくたどり着くと愛羅の姿が見え、
声が聞こえる。

「ゆう、、巻島、先輩とは幼なじみで、、」


彼女に巻島先輩と呼ばれるのは寂しすぎて
まず口を塞いだ。

「ワッ!!」と
愛羅とは違う声が聞こえる。


「??」
顔を上げると見知らぬ女子。

女子?
俺が見たのは男だった、ショ?


愛羅を見ると息苦しそうに
俺の手を叩く。


鼻と口、両方塞いでた。

口元の手の位置をずらし、
愛羅を後ろから抱きしめる形になった。

愛羅に睨まれた気がしたが気にしない。


息を整えた彼女は向かい側にいる女子に声をかける。
「本人、来ましたけど、
私、いない方がいいですか?」

女子はブンブンと首を横に振った。
「神月さんにも、いて欲しい。」


本人?俺の話??
話の方向性が見えなくて2人の顔を見比べる。


「愛羅?」
「ゆうちゃんは黙ってて。」
ピシャリと言い放つ、なんか怒ってッショ?


モジモジしていた女子が顔を上げて俺を見る。


「あの、、、



シャンプーとトリートメントは
何を使われてるんですか?
ヘアケア何かされてますか?」




---





「「はぇ??」」
思わず、ゆうちゃんと2人で
変な声を出してしまった。


それから
2人は私を挟んでヘアケア話を
繰り広げていると言っても
主に女の子が聞いて
ゆうちゃんが答えると言った感じだが
私にはサッパリわからない。



「連絡先聞いてもいいですか?」
女子は最後にそういった。


「あ、」
それはダメと言いかけて、
私にそんな権利があるのかと止まってしまった。



「わりぃ、それは出来ねぇッショ。」
間髪入れずにゆうちゃんが言う。
「コイツ以外の連絡先はいらねぇから。」

ニヤッと笑ったゆうちゃんは、なんかカッコイイ。


悔しいから言わないけど。


「全然、大丈夫です!!」
彼女は頰を赤らめながらニッコリ笑った。





/ 35ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp